中国のビッグデータとAIの活用による中国型社会統制システム

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かなり久しぶりにブログ更新します。。。

正直な話をしますと、このブログを始めた頃は、まだまだお店のお客さんも少なかったので、お店の宣伝も兼ねてブログをたくさん書いていました。

それが、最近お陰様でお客様も増えてきてだいぶ忙しくなったため、ブログ更新が滞ってしまっていました。今後は何か話題を見つけたら、ちょくちょく更新していきたいと思います!

今回は、お客さんから聞いた話題を元に、Youtube動画を作ってみました。

ただ、今回はセリフが長いので、動画を見るのが焦ったく感じられる方向けに、原稿をそのままこちらに貼り付けさせて頂くことにしました。

私の秘書が語るという設定になっています。

それでは、以下に動画と原稿を入れさせて頂きます!

初めまして。上海のいわたんの秘書です。最近いわたんは忙しいので、今回私が動画に出演させて頂きました。今後もまた出ると思いますので、よろしくお願いします。 今回は、いわたんがお客さんから聞いた、コロナ接触者の追跡に関する話題をお届けしたいと思います。 最近の動画で、いわたんが乗ったタクシーの運転手に感染の疑いがあるという理由でPCR検査を受けさせられた話題をお送りしました。中国では、スマホアプリの履歴などを使って、コロナ感染者の接触者及びその接触者、また更にその接触者あたりまで追跡していることを目の当たりにしました。コロナ感染対策としてはすごいとは思いますが、個人の行動履歴が全部追いかけられてしまうのも、ちょっと怖い気がしますよね。 いわたんは、もうこれに懲りて、追跡される痕跡を残したくないとのことで、その後タクシーに乗らす、できるだけ自分の電動バイクだけで移動するようになりました。配車アプリや、スマホ支払い履歴が残る交通機関に乗らなければ、追跡されることはないだろうという考えからそのようにしています。 でも、最近お客さんからこんな話を聞いたそうです。上海の同じ日系企業で勤めている上司が、社用車に乗って蘇州の工場に行き視察や打ち合わせをして、上海に戻ってきました。高速鉄道に乗った訳でもなく、タクシーにも乗っていないので、上海から蘇州の工場に行った証拠は残っていないはずでした。ところが、その後、蘇州の防疫を担当する役所から工場に電話がかかってきたそうです。電話で、今日上海から日本人が訪問してきただろうから、必要な資料を提出するようにと言われたそうです。電話を受けた人たちはみんなびっくりしてしまいました。 公共交通機関は使わず、会社の車で移動したのに、蘇州市の役所に上海から蘇州の工場に訪問して帰って行った個人を感知されてしまいました。お見事な監視能力ですね… 考えられるのは、その人のスマホが工場付近の基地局の電波を拾った履歴から割り出されたか、直接GPSで感知されたかのどちらかだと思います。 そう言うことも可能だろうと思ってはいましたが、実際に漏らさず運用されていることにびっくりしてしまいました。 コロナが発生して以降、「大数据」、という言葉が流行っています。日本語で言う「ビッグデータ」です。 本チャンネル動画によく出てくる若い中国人美容師のジム君でさえ、「最近の中国の大数据はすごいよ」とかよく言っています。 ビッグデータとは何かについては、他のユーチューバーさんが既に色々動画に出しているので、詳しい説明はそちらに譲らせて頂きます。中国におけるビックデータと言えば、監視カメラや顔認証やスマホのデータなどの個人情報を含む大量のデータを集積し、AIを駆使して個人を監視、管理、統制することであると言えます。 とある中国人のお客さんが言うには、中国が目指す大数据とAI活用の目指すところは、先程のような、誰がどこからどこに移動したとかいう行動履歴を監視するという程度のものではなく、14億人一人一人の好みの色だとか、何を考えているかまでを監視するつもりだそうです。中国だったら、やろうと思えば簡単にやれそうですよね。スマホのSNSで書いた内容、チャット履歴、メール履歴、よく使っているアプリ、撮った動画や写真、電話の会話を全部吸い取って、監視カメラとスマホ電波でどこに行ったかを追跡して、どんな人と会って、何を買って何を食べて、どんな娯楽施設に行って、誰を指名して、どんなサービスやオプションを注文したか、などなど、それらのデータを集めてAIに分析させたら、その人がどこに住んでいて、どんな会社で勤めていて、どんな家庭環境かぐらいはもちろんのこと、好みの異性のタイプや性癖、どんな思想信条や趣味嗜好を持っているかまで、丸裸にされてしまいます。バックドア付きのスマホを普及させて、そのスマホ持ち主の会話を常にマイクで拾ってどこかのサーバーに飛ばすようにするとか、もうされているとかいう噂もあったりします。 むかしゴルゴ13で主人公が逃走するときにレーダーに感知されないよう、車を使わず、原始的な木と布で作った飛行機に乗って逃げるシーンがありました。いわたんもある意味それの応用で、履歴で追跡される配車アプリを使わず、電動自転車で移動するようになりましたが、今回聞いたケースのようにスマホの電波で追跡されるのなら、スマホを家に置いて出かけたり、電源を切っておかなくてはならないですね。 実際に、感染者が出たところ付近にどうしても行く必要がある場合、スマホをおいて出かけている人もいる様です。 でも、スマホを携帯しなかったとしても、監視カメラがあります。 先日北京で、感染者が訪れたビルが封鎖されて、ビルにいた人全員にPCR検査を受けさせた際、感染者と同じエレベーターに乗った人を監視カメラですぐに特定して、その人たちはPCR検査だけでなく、隔離もさせたという話がありました。もう監視から逃れることはなかなか難しそうですね。 コロナの防疫活動が始まってから、ビッグデータという言葉を多く聞くようになりましたが、中国の場合は、コロナの防疫で初めてビッグデータを活用し始めたのではなく、ずいぶん前から、例えば大陸の西の方のあの地域とかで、拘禁対象を探すために運用していて、その応用で感染者の追跡に活用しただけのことで、また今回のコロナ禍を利用して、監視網をさらに進化させていっているのかと思います。 日本のネット民の中には、中国は嘘が多いから実は今でも感染者は溢れていて隠しているだけだという人もいますが、予想に反して感染者とその濃厚接触者はいとも簡単に特定して隔離されてしまっていて、封じ込めには成功しているようです。 このビッグデータについて、中国の人たちは嫌悪感を感じているかというと、不思議とそうでもありません。冒頭で紹介したジム君が「中国の大数据はすごい」と語る時には、怖いという気持ちは無さそうで、むしろ誇らしげに語ります。Tiktokなどでは、政府がコロナを徹底的に封じ込めていく様子が流され、そういう動画を見ているとあらゆる追跡手段を駆使して感染者を追いかける様子がとても頼もしく見えてしまいます。 また、トランプ大統領がとんでもない大統領だったせいで感染者が増えた様に見える面白可笑しく編集した動画も流されていて、それを見た中国人の友人や知人からは、トランプも、それを選んだアメリカ人も馬鹿だ、僕たちは政府の言うことをちゃんと聞いてマスクをしたりしたからコロナ封じ込めに成功したんだ、と誇らしげに語られます。SNSを使った世論作りもお見事ですね。 ちなみにバイデン大統領は良い大統領に見えるように紹介されています。 また別の機会に、中国の社会統制システムを甘んじて受け入れる中国人について話題にしてみたいと思います。 以上です。 もし良かったら、高評価ボタンとチャンネル登録ボタンを押して頂けると、とても嬉しいです。 ご視聴頂き、有難うございました。 以上、いわたんの秘書がお届けしました。

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