4月を迎えるにあたり、新しく赴任して来られた新駐在員さんが増えてきました。
もし、新しい駐在員さんに何か一言だけ伝えるとしたら、
呼び込みには絶対についていかないで!!!
と、声を大にして伝えしたいです。
上海の治安は良くて、夜にほろ酔い千鳥足で歩いても、危険な目に合うことは滅多にありません。
ただ、自分から危ない橋を渡ろうとすると、とんでもない痛い目に合うことになります。
危ないのが「呼び込み」。流暢な日本語で「遊んでいきませんか~?」と声をかけてきます。
新しく赴任したばかりで、危険と気が付かずついて行ってしまう人もいれば、数年住んでいて、見るだけ見て話のネタにしようと軽い気持ちでついて行ったところ監禁されてしまったという話をよく聞きます。
以前は日本人向けの日式KTVやマッサージ屋さんも景気が良く、普通に商売して稼いでたようですが、日本人が減り、景気も悪くなってきた今、強引な手段でお金を搾り取ろうとするグループが繁殖しているそうです。
今日お客さんから実際の怖い体験を聞きましたので、共有させて頂きます!
2015年秋、古北あたりで友人達と楽しくお酒を飲んだ田中さん(仮名)。
皆と分かれた後、何だかちょっと物足りないなと思いながら歩いていたところ、ちょうどタイミングよく呼び込みのお兄さんから「マッサージどうですか?」と声をかけられた。
このまま帰るもの味気ないなと思っていた田中さんは、「え、いくらなの?」と聞き返してしまった。呼び込みのお兄さんによれば、300元で可愛い女の子がマッサージしてくれるという。
そんなに高くないし、今日の仕上げに行ってみるか!とOKして、呼び込みのお兄さんとタクシーに乗り込んだ。
タクシーはオバマ広場付近に到着。漢庭酒店の横のビルに案内された。
元KTVの様な雰囲気だが、表の看板のネオンが消えていたので一瞬変だなと思うも、呼び込みのお兄さんの日本語もうまいしイイ奴っぽいので案内されるがままに中に入った。
お店の一番奥の部屋に案内され、数人の女の子が並び、気に入った子を選んだ。
マッサージが終わった後、そのままの流れでいわゆるそういう行為も行った。
行為が終わると女の子が出ていき、さて清算して帰るかと思ったところ、突然6人の怖いお兄ちゃんたちが部屋に入ってきた。
反射的にこれはまずい!と部屋から逃げ出して電話をかけようとした瞬間、6人から殴る蹴るの暴行を受け、最後に気絶寸前まで首を絞められた。
痛さと恐怖で抵抗をする気を失ったところで、男たちから流暢な日本語で「持っている物をすべて出せ」と言われた。出すしか選択肢がなく、現金と銀行カードを差し出した。
現金は千数百元。
「この銀行カードにはいくら入ってるんだ?」と聞かれた。
たまたまその銀行カードには500元ぐらいしか残金が無い状態で、500元だと正直に答えた。
男たちは「嘘をつくんじゃねぇ!お前日本人だろう!そんなに金持っていない訳がないだろう!」と疑ながら、ある機械を取り出し、「この機械は銀行カードの残高が見れるんだ。嘘だったらお前どうなるか分からないからな。」と言いながら、銀行カードの磁気をその機械で読み込んだ。すると機械に残高が表示された。
本当に500元しか無いことが分かった怖いお兄ちゃん達。「お、お前、こんなんで生活できるのかよ?」と呆れ顔。
結局、現金500元を返され、残りの現金千数百元だけを取られて解放された。
以上
田中さんのケースは本当に運が良く、普通は10,000元とかそれ以上を奪われるケースもあるようです。
詳しい人によれば、500元だけ返されたのも、決して優しさや同情とかではなく、ほどほどの金額だけにしておけば、わざわざ警察に被害届を出しに行ったりしないという計算があるそうです。
残高500元の彼から現金すべてを奪い取ったら、絶対に後から公安と一緒に取り返しに来るかもしれないと思ったのでしょうかね?(笑)
でも田中さんの場合は、被害がこれだけで済んで本当に幸運で、聞いた話によれば、持ち物の中から個人情報を撮影したり、本人の写真を撮ったりして、帰国後も恐喝を続けられることもあるそうです。
本当に怖いですね!!!!!
中国では、妻以外と性行為をすると犯罪なので、そういう場所でそういう行為をすると、
「警察読んでもいいが、逮捕されて強制帰国させられるのはお前だからな。」
と、相手から逆に脅されることになります。
呼び込みには絶対についていかないで!!!
これだけを必ず守って、上海ライフを楽しみましょう!