上海で顔そり!<器具消毒について 前編>

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今月中旬にオープンしたばかりの上海浦東の床屋MISO China BARBER Shopですが、

本ブログ及びホームページを見たとおっしゃってご来店下さるお客様にも恵まれ、

大変感謝しております。

ホームページをご覧になった奥様に勧められてご来店頂いたというお客様もいらっしゃり、

大変感激しております。上海の奥様方のことが好きになってしまいそうです。(笑)

前回ブログでも書いたように、いつか常連客様の奥様向け特典企画も今後考えてみたいと

思っておりますので、ご期待頂ければと存じます。

さて、当店は上海で完全日本品質の顔そりができることを「売り」のひとつにしています。

もし上海ローカル店が顔そりをやっていたとしても、日本人は行かないのではないかと思います。

その大きな理由は「衛生面で心配」だからだと思います。

多くの人の肌に触れるカミソリを、洗いもせずに使われてしまいそうで恐いですよね。

そこで、今後当然出るであろう「カミソリの消毒はどうしてるの?」というご質問に、

オープンしたばかりでお店が比較的暇なうちに(笑)本ブログでご解説させて頂きます。

結論をお伝えすると、「日本の理容師法の消毒法」に基づいた消毒を実施しております。

「日本の理容師法の消毒法ってどんなの?」と興味を持たれた方の為に簡単に紹介してみたいと思います。

(理容師法の該当箇所を丸ごとコピペしても誰も読まれないと思いますので要点を書かせて頂きます。)

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お客様の肌に触れる刃物は、お客様1人ごとに以下の方法うちの1つで消毒しなければならない。

A.紫外線消毒

B.煮沸消毒

C.蒸気消毒

D.エタノール消毒

E.塩素系消毒

…他4種の消毒方法(あまりメジャーじゃない液の名前が出てくるので省略します)

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A.は、紫外線照射するオーブントースターみたいな箱に入れて消毒します。

今は替刃式カミソリがメジャーで、その場合カミソリと替刃の隙間にまで

紫外線が届かないので、今のカミソリの消毒には不向きです。

B.は沸騰したお湯に2分間漬ける方法で、原始的に感じられますが、

加熱でたいていの菌は死滅しますので、確実な殺菌方法とも言われています。

食品関連でも、こういう食材は○○度以上で○分以上加熱すること、みたいな規則がありますね。

C.は、80度以上の蒸気にあてて殺菌するものです。よく昔の床屋さんに

置いてある蒸しタオルを水蒸気であたためる設備を使い消毒します。

D.は、医療の現場でも実施されているメジャーな消毒方法です。

E.は、よくプールの消毒にも使われているような塩素系の消毒液を使う方法です。

当店では、D.の「エタノール消毒」と、更に「熱湯による消毒」を実施しています。

エタノール消毒液

理容師にとってのエタノール消毒を使う最大のメリットは、

もし消毒液が人間の肌に付着しても、無害であることです。

無害どころか、10年ぐらい前に医者がエタノールの水割りを飲みながら

診療して騒がれたことがあるように、微量なら飲めてしまいます。

(あ、私は絶対飲みながらお顔そりしたりしませんのでご安心を!笑)

また、エタノールは、わざわざ日本から輸入する必要はなく、

こちらで医療用のエタノールを仕入れることが可能です。

エタノールはアルコールの一種ですので、「アルコール=酒精(jiu3jing1)」と書かれています。

ちなみにエタノールの中国語は「乙醇(yi3chun2)」です。

多分知っていても使う機会がない中国語かと思いますが。。。^^;)

これまた生活にはあまり役に立たない豆知識ですが、

エタノールの濃度は、70%前後が一番殺菌効果があると言われていますので、

その濃度に合わせて消毒液を作っています。

エタノールについてもっと詳しく知りたくなった方は、

こちらのとある医学生のブログに色々詳しく書かれているのでどうぞ。

という訳で、当店では衛生面も万全の態勢でお顔そりをさせて頂いております。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

イイ仕事してるじゃないか

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