2015年9月3日 抗日戦争勝利70周年に北京で実施された軍事パレード
11~20番目
長距離地対空ミサイル 紅旗9(HQ-9)
中国が開発した新世代アクティブレーダーホーミング長距離地対空ミサイル。1990年完成。全長6.8m、重量1,300kg、実用高度25-30,000m、射程距離:6-120km、速度マッハ6。誘導システム開発に一部アメリカのパトリオットミサイルの技術が取り込まれているとされる。
中距離地対空ミサイル 紅旗12(HQ-12)
1994年に完成し、その後改良版が開発された。全長5.6m、重量866kg、実用高度500-27,000m、射程距離:7,000-50,000km、速度マッハ4。中高度から飛来する航空機やヘリコプター、UAV、空対地ミサイルなどを迎撃することを想定している。
短距離対空ミサイル 紅旗-10(HHQ-10)
中国で開発された近接防空ミサイル。2012年9月に就役した航空母艦「遼寧」や中国人民解放軍海軍が開発した戦艦「056型コルベット」に搭載されている。超低空で侵入する航空機やミサイルを迎撃することが可能。
艦対艦ミサイル 鷹撃12(YJ-12)
超音速空対艦巡航ミサイル。中国海軍のH-6爆撃機と新型のJH-7B戦闘機に搭載される。飛行速度マッハ2.5~4。射程距離400km。命中すれば、1万トン級の作戦艦艇を航行不能に陥らせるか、沈没させることが可能と言われている。
艦対艦ミサイル 鷹撃62(YJ-62)
対艦ミサイル。全長6.1m、重量1,140kg、弾頭重量300kg、最高速度マッハ0.9、射程距離280km~400km。過去の中国の対艦ミサイルが角型ランチャーを採用していたのとは異なり、円筒形発射機に搭載されている。
短距離弾道ミサイル 東風15B(DF-15B)
DF-15Aの改良型で、弾頭部分が二段式ロケットに変更され、命中精度も改善された。(命中精度30m→5m)全長10m、弾頭重量600kg、射程距離50~600km。DF-11とともに、対台湾用の主力ミサイル。
短距離弾道ミサイル 東風16(DF-16)
2009年~2011年にかけて発射試験が実施されて、現在も開発中との情報もあるが、既に安徽省に配備されたとも言われている。射程距離800~1000km。台湾が配備するパトリオットによる迎撃が困難な為、台湾への脅威が増した。
対艦弾道ミサイル 東風21D(DF-21D)
注目兵器の1つ。世界唯一の中距離地対艦ミサイルで、米国航空母艦を狙ってつくった「航空母艦キラー(空母キラー)」とも呼ばれる。人民解放軍陳総参謀長が射程距離は2,700kmと発表していたが、今回の軍事パレードでは1,700kmと紹介された。広東省と山東省に配備されているという情報もある。
巡航ミサイル(DF-10A)
核弾頭搭載可。中国のトマホークと言われることもあり、米国軍事雑誌によれば米国、日本、台湾に壊滅的打撃を与えることができる。射程距離1,500~2,000km。空中発射型をCJ-10と呼び、戦略爆撃機に搭載して日本の軍事基地を一斉攻撃できることが戦略的抑止力になっていると中国メディアは主張している。
対艦弾道ミサイル 東風26(DF-26)
初登場。3段式で射程距離が4,000kmに達し、グアム米軍基地を攻撃可能な為「グアムキラー」とも呼ばれる。核弾頭も搭載可能と言われ、高精度の誘導が可能なため駆逐艦サイズの標的にも用いられる。
つづく